2025年竣工
大村市が令和2年3月に策定した『大村市学校施設長寿命化計画』に基づき、築年数が64年を経過している福重小学校を優先して改築する学校と位置づけました。新校舎は仮設校舎を設けずに既設屋内運動場の南側のグラウンドに計画しました。計画敷地はグラウンド面より約3メートルの高さまで災害時の浸水防止対策が必要であるため、新校舎の地盤は約2メートル、盛土によりかさ上げを行い、かつ1階の各出入り口は約1メートルの防水パネルを設置できる計画としました。工事期間中は敷地南西側に工事用仮設道路を設置し、児童の安全な通学路を確保し、併せて学校運営への影響を最小限に抑える仮設計画としました。校舎の普通教室は全て南側に配置し、使いやすくまとまりのある平面計画としました。様々な学習形態に対応でき、普通教室にも転用可能な多目的教室を学年ごとに合計6教室計画し、将来の児童数の増加に対応できる計画としました。また1階には地域開放や避難所として利用できる防災倉庫を併設した多目的室と家庭科室を設け地域のコミュニティの促進と防災拠点として機能できる学校創りを行いました。新校舎の外観は水平の伸びやかなラインを強調し、地元の大村桜の淡いピンク色をイメージした明るい外観色彩計画としました。
建築主 | 大村市 |
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所在地 | 長崎県大村市福重町230番地 |
主要用途 | 小学校 |
敷地面積 | 16,291㎡ |
延床面積 | 4,295㎡ |
構造 | RC 造 |
階数 | 地上3階 |