2024年竣工
水城小学校は施設の老朽化が著しく、将来児童数や特別支援学級数の増加による教室不足が懸念されており、また、校舎間の高低差が大きく、バリアフリー化が整備されていない、更に敷地面積が狭小であることによる、教職員や保護者などの駐車場不足などが課題でした。課題を解消するため「安全性・快適性・学習活動への適応性・環境への適応性・地域の拠点化」の5つの観点を基に設計を行いました。安全性について、耐震基準及び重要度係数を上げた強固な構造設計、新校舎と既存校舎間、新校舎と既存体育館間をバリアフリー化としました。快適性について、採光・通風に配慮した平面計画、居室は空調計画を行い、快適な環境となるよう整備しました。学習活動への適応性として、少人数学習などの多様な学習形態に対応可能な計画、多目的室などをラーニングコモンズとして再編成できる施設計画など、将来的な変化を見据えた計画としました。環境への適応性として、ランニングコストの縮減に配慮した施設計画、熱負荷の低減や自然採光・通風によるライフサイクルコストを削減した施設づくりとしました。地域の拠点化として、コンパクトに集約した施設計画による駐車スペースの拡充、コミュニティスクールなどの活動を念頭に置いた多目的スペースなど計画しました。
建築主 | 太宰府市 |
---|---|
所在地 | 太宰府市観世音寺三丁目13-1 |
主要用途 | 小学校 |
敷地面積 | 18,375㎡ |
延床面積 | 5,040.93㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上3階 |