2011年竣工
本計画は児童養護施設及び乳児院の老朽化に伴う移転改築整備事業です。
敷地は生駒山の麓の斜面地であり、自然環境には恵まれていますが、開発制限、高さ制限、風致等、法規上の規制の厳しい計画でした。
建物は鉄筋コンクリート造3階建てで、3階に乳児院、2階に児童養護施設(女子用居室)、1階に別棟の男子用居室棟との共用施設である集会施設(兼食堂)等の構成としました。斜面地であることより、どのフロアも、日常の動線を使って、水平移動で外部に非難できる計画としました。さらにバルコニーを巡らせて二重の非難ルートの確保を行い、安全安心には十分な配慮を行いました。
当地は冬期の寒さが厳しいため、外断熱工法を採用し、とくに暖房時の熱負荷を小さくすることにつとめました。子供たちの集まる部屋には、床暖房を設け、エコと共にクリーンで安全な環境造りを心がけました。
建築主 | 社会福祉法人宝山寺福祉事業団 |
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所在地 | 奈良県生駒市 |
主要用途 | 児童養護施設(愛染寮) / 乳児院(いこま乳児院) |
敷地面積 | 2,594㎡ |
延床面積 | 1,555㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上3階 |
その他 | 入所定員 61人※愛染寮 36人、いこま乳児院 25人 |