2013年竣工
部員たちは、学内での授業・研究以外は、全てをこの合宿所にて寝食を共に過ごします。建物は、京都伊根町に残る船宿を原型とし、水辺に面した1階の艇庫と、上階の主に食堂、浴室、寝室にて構成されています。2層の居住エリアは、柱無空間として持ち上げられており、「衣・食・住」空間として、どこにいても光や風が通るパッシブな建物となっています。また、食堂、寝室など大部屋の空間の中に、個人の居場所や、男女のプライベートエリアをバランスよく配置しています。そして、モノトーンの端正な色調の外観と対比し、内部にはアクセント色が使われており温かみのある内観となっています。
デッキからの前面に広がる水面の眺めは、厳しい規律のなかで過ごす安らぎの風景となっています。
建築主 | 国立大学法人東京工業大学 |
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所在地 | 埼玉県戸田市 |
主要用途 | 課外活動施設 |
敷地面積 | 646㎡ |
延床面積 | 964㎡ |
構造 | S造 |
階数 | 地上2階 |