2025年竣工
添田町内にある5つの小学校の統合と1つの中学校を併設する小中学校の設計で、校舎・屋内運動場の新築、及び駐輪場やグラウンド等の外構整備を行っています。現中学校のある敷地への計画で、高低差のある敷地形状と土砂災害警戒区域の規制がかかる敷地条件があり、配置計画として建物を既存の擁壁に沿ってL字型のコンパクトな形状にまとめることで、駐車場と小学校・中学校それぞれのグラウンドを最大限確保した計画としています。1・2階を小学校エリア、3階を小中共有エリア、4階を中学校エリアとし、階ごとにエリア分けすることで、それぞれが独立して運用できる計画としています。また高低差のある敷地形状を活かし、レベル差のある小学校・中学校のグラウンドと2階・3階に計画した小学校・中学校の昇降口をそれぞれ屋外デッキでダイレクトに繋ぐことにより校舎からグラウンドへのスムーズな動線を確保しています。地域産業の推進や町有林の活用を踏まえた杉・ヒノキによる内装の木質化計画や町の象徴である英彦山の石段をモチーフにした屋外大階段等、地域の魅力を取り入れることで地域の方々に親しまれる学校づくりを行っています。また基本計画段階から、ワークショップ等による地域・学校の代表者との意見交換や町関係者と綿密なやり取りを行い、意見・要望を取り入れながら計画を進めることで、地域の特性を活かした使いやすい施設を目指しました。
建築主 | 添田町 |
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所在地 | 福岡県田川郡添田町大字添田1605 |
主要用途 | 小学校、中学校 |
敷地面積 | 24,109.01㎡ |
延床面積 | 14,375.36㎡ |
構造 | RC 造 |
階数 | 地上4階 |